書体(篆・隷・楷・行・草)
書體:篆隸楷行草 · Chinese calligraphic scripts (seal, clerical, regular, running, cursive)
漢字を筆で書く主な五つの書体、篆書・隷書・楷書・行書・草書。
01概要
中国書道には五つの主な書体がある。篆書は漢代の隷書より前の書体を広く指し、秦が天下を統一したのち、丞相の李斯らが新しい書体、小篆を整えた。隷書は漢代に発達し、篆書の丸みのある線を角ばった筆画に置きかえ、横画を強調する。楷書は漢の末には隷書から生まれており、角がはっきりし、筆画はまっすぐで、唐代に最も重んじられ、今も標準の書体である。行書は楷書と並んで育った書体で、一字一字を省略することも、字どうしをつなぐこともないが、字の中の筆画はよく続き、楷書より書きやすく、草書より読みやすい。草書は筆画を字から字へつなぎ、偏や旁を記号のように簡略にし、書き手の個人的な感情を最もよく表す書体とされてきた。国立故宮博物院の「本質を見極める―美の原理と書法鑑賞」展の公式紹介ページは、宋の米芾の書簡〈戎薛帖〉について、前の二行は一字ずつ独立した行書、後ろの二行は流れるような草書に変わると解説している。
02会場で
二つの字の曲がり角を比べてください。丸く曲がるなら篆書に近く、角ばって曲がるなら隷書か楷書です。字と字のあいだでも筆がつながって見えるところは、草書に近づきます。
キャプションの中国語
- 篆書
- 篆書 · Seal script
- 隸書
- 隷書 · Clerical script
- 楷書
- 楷書 · Regular script
- 行書
- 行書 · Running script (semi-cursive)
- 草書
- 草書 · Cursive script (grass script)
03メモ
書体で見るのは、筆画の形と、筆画がつながるかどうかです。
筆画が一つずつ離れて見えますか、それとも次へつながって見えますか。