制度批判
Institutional critique
美術館や画廊といった芸術の制度そのものを主題にし、その仕組みや資金の出どころを問う芸術の実践。
01概要
1960年代後半から、自分の作品を収蔵し展示する機関のほうへ目を向ける作家が現れた。代表的な作家ハンス・ハーケは、美術館の資金や寄付の出どころをよく問題にした。1970年、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の「インフォメーション」展で、彼は透明な投票箱を二つ置き、問いを開幕直前まで明かさなかった。ロックフェラー知事がニクソン大統領のインドシナ政策を非難していないことは、11月に彼に投票しない理由になるか、という問いである。ロックフェラーはMoMAの主要な寄付者で理事でもあった。会期の終わりには「はい」が「いいえ」の約2倍集まった。この《MoMA投票》は制度批判の初期の例とされる。
02会場で
《来場者投票》の前では、まず問いを読んで自分の答えを決め、それから現在の集計を見てください。あなたの一票は作品の何を変えたでしょうか。
キャプションの用語と英語
- 制度批判
- Institutional critique
- 制度・機関
- Institution
- コンセプチュアル・アート
- Conceptual art
03メモ
制度批判は美術館そのものを題材にし、資金や寄付の出どころをしばしば問います。
展覧会は誰がお金を出して開いているのでしょうか。会場のどこで答えを見つけましたか。