正倉院宝物
Shōsōin treasures
奈良・東大寺の倉「正倉院」に伝わる約9000件の奈良時代の宝物。聖武天皇が生前に愛用した品々が中心になっている。
01概要
756年、聖武太上天皇の七七忌に際して、光明皇太后は天皇遺愛の品約650点と60種の薬物を東大寺の大仏に奉献した。これが正倉院宝物の始まりで、献納品の目録『東大寺献物帳』も伝わっている。校木を井桁に組んで積み上げた校倉造の高床の宝庫は、1997年に国宝に指定された。絵画、書跡、金工、漆工、ガラス器、楽器、仮面、古代の薬品のほか、奈良時代の暮らしを伝える正倉院文書もある。意匠や文様にはペルシャなど西アジアに由来するものが多く、正倉院は「シルクロードの東の終着点」と呼ばれるが、近年の研究では約95%が異国風を取り入れて日本で作られたと考えられている。宝物は宮内庁正倉院事務所が管理し、一般の人が見られる主な機会は、1946年から毎年秋に奈良国立博物館で開かれる「正倉院展」で、毎回60~70件ほどが厳選される。
02会場で
一つの文様(鳥、花、人物など)をじっくり見て、どこから来た形かを考えてみてください。唐風でしょうか、ペルシャ風でしょうか、それとももう日本の形でしょうか。
キャプションの用語と英語
- 正倉院
- Shōsōin
- 校倉造
- Azekura log storehouse
- 東大寺献物帳
- Inventory of Tōdai-ji offerings
- 正倉院展
- Shōsōin Exhibition
- 漆工
- Lacquer
03メモ
正倉院宝物の文様は西アジアに由来するものが多く、品の大半は日本でつくられました。
正倉院の品のうち、毎日使われたのはどれで、儀式で一度だけ使われたのはどれだと思いますか。