崇高
The sublime
巨大なもの、果てしないもの、人を打ち砕くほどの力を前にして生じる、畏れの混じった強い感情。18世紀の哲学者たちが「美」と区別して論じた。
01概要
エドマンド・バークは1757年の『崇高と美の観念の起源』で両者を分けた。美は小ささ、なめらかさ、繊細さから生まれ、崇高は広大さ、無限、壮大さから生まれ、その根には恐れ、とりわけ死への恐れがあるという。イマヌエル・カントは1790年の『判断力批判』で崇高を「数学的崇高」と「力学的崇高」に分け、形をもたず無限を思わせる対象に崇高を見いだした。19世紀のロマン主義の画家たちは自然の雄大さによって崇高を表し、批評家ジョン・ラスキンはターナーをその手本とした。1961年、アメリカの批評家ロバート・ローゼンブラムは「抽象的崇高」という言葉を用い、ロスコ、ニューマン、ポロック、スティルの巨大な抽象画を、北方ロマン主義の風景画の継承者とみなした。
02会場で
近づいて、雪崩や波、蒸気のなかで、形がほとんどはっきりしない部分を探してください。それから部屋のいちばん遠くからもう一度眺め、画中の人や船がどれほど小さいかに目をとめてみてください。
キャプションの用語と英語
- 崇高
- The sublime
- 美
- The beautiful
- ロマン主義
- Romanticism
- 抽象的崇高
- The abstract sublime
- 水彩
- Watercolor
03メモ
この絵は、近づきたくなる絵でしょうか。それとも、後ずさりしたくなる絵でしょうか。