抽象表現主義
Abstract Expressionism
1940〜50年代に主にニューヨークで描かれた抽象絵画の一群で、絵そのものに感情を担わせようとした。
01概要
抽象表現主義とは、1940〜50年代にジャクソン・ポロック、マーク・ロスコ、ウィレム・デ・クーニングらアメリカの画家が切り開いた、新しい抽象美術をまとめて呼ぶ名称である。多くはニューヨークを拠点にしていた。抽象でありながら感情を宿した絵を求め、芸術は無意識から生まれるというシュルレアリスムの考え方に後押しされた。大きくは二つの流れに分けられる。アクション・ペインティングの画家は、ポロックとデ・クーニングを中心に、即興で大きな筆をふるった。ポロックはカンヴァスを床に広げ、そのまわりを動きながら絵具を注ぎ、垂らした。ロスコやバーネット・ニューマンらカラーフィールドの画家は、宗教や神話に惹かれ、広い色の面だけの簡素な画面で、見る人を静かな内省へ誘おうとした。国立西洋美術館のターナー展の紹介文は、20世紀後半にこれらの画家が「抽象的崇高」という概念と結びつけて語られたことに触れている。
02会場で
絵具がどうやって画面にのったのかを考えてみてください。注いだのか、引きずったのか、大きな筆で払ったのか、それとも広い色の面として置いたのか。そのうえで、その前で、どのくらいの距離に立ちたくなるか、気づいてください。
キャプションの用語と英語
- 抽象表現主義
- Abstract expressionism
- アクション・ペインティング
- Action painting
- カラーフィールド・ペインティング
- Colour field painting
03メモ
抽象表現主義は、身ぶりを感じさせる筆づかいや大きな色の広がりで、抽象絵画に感情の力をもたせます。
ここで感じるのは、手の動きでしょうか。それとも静かな色の広がりでしょうか。