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寓意画と象徴

Allegory and symbolism

ある主題を、別の主題に託して示す表現。人物や事物が、徳や正義、愛といった観念を表す。

01概要

寓意(アレゴリー)とは、ある主題をほかの主題に託して示す表現である。ロンドンのナショナル・ギャラリーによれば、寓意的な絵には、嫉妬や愛といった心の状態を表す人物や、視覚・栄光・美・フランスなどの抽象概念を人の姿にした人物が登場することがあり、これを寓意像と呼ぶ。読み解きの第一歩はその人物が何者かを見分けることだが、それでも意味が定まりにくい場合がある。寓意的な主題はルネサンスから1800年ごろまで広く描かれ、もっとも多く用いられたのは、おそらくメダルや、書物の版画の口絵だった。「自由学芸」や「徳」のひとつを体現する単独の人物像を、連作で描くこともあった。テートは、寓意があらゆる芸術に見られる大きな理由として、込み入った観念を具体的に、受け取りやすく見せられる力を挙げる。国立西洋美術館は、ルネサンス期のイタリアでは古代の神々のイメージがよみがえり、人文主義的な解釈のもとで寓意として読み替えられたと説明している。これとは別に、19世紀末には「象徴主義」と呼ばれる芸術運動があった。テートによると、自然の写実的な描写よりも観念の表現を優先した運動で、名称は1886年に批評家ジャン・モレアスが唱えた。

02会場で

人というより観念に見える人物を探し、その人が手にしているものや、傍らにあるものに目を向けてください。それぞれが何を表しうるかを考えてください。

キャプションの用語と英語

寓意(アレゴリー)
Allegory
象徴
Symbol
象徴主義
Symbolism (movement)
ルネサンス
Renaissance

03メモ

寓意画では、人物や事物が観念を表すので、見るだけでなく「読む」ことが求められます。

人物や物のうち、ほかの何かを表していそうなのはどれですか。

04関連