大和絵と絵巻
Yamato-e and emaki
大和絵は、中国的な主題の唐絵に対して、日本の風景や風俗を描いた絵。絵巻は、詞と絵を交互に並べて物語を展開する巻物で、多くは大和絵の画風で描かれる。
01概要
平安時代、日本の風景や風俗を描いた絵は、中国的な主題の唐絵に対して大和絵と呼ばれた。両者の区別は画風ではなく題材によった。月ごと・季ごとの風物や名所が、屏風や障子に描かれ、和歌と密接に結びついて発展した。鎌倉時代後期に宋元画が盛んに舶載されると、唐絵はその新しい中国風の絵を指し、大和絵は平安時代以来の伝統的な様式を指すようになった。のちの琳派や浮世絵も、大和絵の伝統の上に開花した。絵巻は、寺社の縁起や伝記、説話、合戦などの物語を、紙を横につないだ巻物に詞書と絵を交互に並べて展開する。縦幅はおよそ30センチ、長さは10メートル前後のものが多い。漢画など大和絵以外の画風の巻物は、絵巻とは呼ばず画巻という。『源氏物語絵巻』は源氏絵を参照。
02会場で
長い巻物は一度に全部を見ることができないため、右端から少しずつ見ていきます。展示されている部分の右端から始め、物語が進むのに合わせて視線を左へ移してください。
キャプションの用語と英語
- 大和絵
- Yamato-e
- 唐絵
- Karae (Chinese-subject painting)
- 絵巻
- Emaki (picture handscroll)
- 詞書
- Kotobagaki (the written part)
03メモ
絵巻は、少しずつ変化していく画面を鑑賞する巻物です。
画面のどこに、時間が進んでいくのを感じますか。