あと27日で開幕#工芸
企画展 彫る漆
漆に文様を彫りあらわす工芸を、彫漆、鎌倉彫、鎗金、沈金、填漆、蒟醤といった技法ごとにたどる展覧会です。これらは東アジアから東南アジアの漆文化圏で生まれ、日本では唐物漆器として大切にされてきました。根津美術館の収蔵品を中心に、普段はなかなか見られない作品を体系的に紹介します。
1 / 4 画像: 根津美術館 椿堆朱合子 木胎漆塗 中国・明時代 永楽年間(1403~24) 根津美術館蔵
- 会期
- 2026年12月5日~2027年1月17日
- 会場
- 根津美術館 · 原宿・青山
- 住所
- 東京都港区南青山6-5-1東京メトロ表参道駅A5出口から徒歩8分Googleマップで開く
- 開館時間
- 10:00–17:00休館日:月
- 料金
- 一般 1,600円(当日)
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解説カード
彫る漆(彫漆・沈金など)Carved lacquer漆の層や漆の面に刃物で彫りを入れて文様をあらわす、漆工の技法の総称。続きを読む閉じる
01概要
彫る漆とは、刃物で装飾を彫り表す、いくつかの漆工技法をまとめた呼び方である。彫漆(ちょうしつ)は、漆を何層にも塗り重ね、その厚い層を彫ってレリーフ状に文様をあらわす技法で、唐代に始まるといわれ、南宋時代から本格的に行われ、元・明・清代にも制作された。朱漆のものは中国で「剔紅」、日本で「堆朱」、黒漆のものは「堆黒」と呼ぶ。鎗金(そうきん)は、漆面に刀で細い線を彫り、その溝に金箔を押し込む技法で、宋から明にかけて盛んだった。日本には数多くもたらされて国内でも作られるようになり、「沈金」と呼ばれる。沈金は現代では日本で最も盛んで、石川県の輪島や福島県の会津若松などが産地として知られる。填漆(てんしつ)は、文様を彫った部分に地の色とは異なる色漆を埋め、全体を平らに研ぎ出す技法である。彫木彩漆(ちょうもくさいしつ、鎌倉彫)は、木地に文様を彫ってから漆を塗るもので、中国の彫漆の影響を受けたと説明される。根津美術館は、これらの技法が漆文化圏である東〜東南アジア各地で生み出されたこと、日本ではその多くが唐物漆器として珍重されてきたことを述べている。
02会場で
刃が入った場所を見てください。厚い漆を彫り出した浮き上がる文様でしょうか、それとも面に彫られた細い線、あるいは金を埋めた線でしょうか。
キャプションの用語と英語
- 彫漆
- Chōshitsu (carved lacquer)
- 堆朱
- Tsuishu (carved red lacquer)
- 鎗金・沈金
- Sōkin / Chinkin (inlaid gold lines)
- 填漆
- Tenshitsu (filled lacquer)
- 鎌倉彫(彫木彩漆)
- Kamakura-bori
03メモ
彫る漆は、漆そのものに刃を入れて文様をつくります。
今回の「企画展 彫る漆」で——
文様は、表面から浮き上がっていますか、それとも細い線として沈んでいますか。先にどちらが目に入りましたか。









