仏像
Buddhist statues (butsuzō)
仏教の尊像のことで、多くは立体の彫像を指す。本来は如来(仏)の像をいうが、一般には菩薩・明王・天部の像も含め、四つのグループに分けられる。
01概要
初期の仏教では仏像は造られず、釈迦は法輪・菩提樹・仏足石などの象徴で表された。仏像の起源は、西北インドのガンダーラと北インドのマトゥラーに求められている。四つのグループは姿が異なる。如来は大衣をまとうだけで装飾品を着けず、頭頂が盛り上がり(肉髻)、髪は右巻きの螺髪である。大日如来だけは例外で、菩薩のように宝冠や装飾品を着ける。菩薩は多くの場合、髻を結って宝冠を戴き、瓔珞や臂釧などを身に着ける。明王は密教で信仰される尊像で、日本で多く造られるようになったのは平安時代以降である。不動明王は口に牙をのぞかせ、右手に剣、左手に羂索を持つ。天部はバラモン教やヒンドゥー教の神々が仏教に取り入れられたもので、仏法を守る善神とされ、武将の姿のものも天女の姿のものもある。日本の仏像は木を多く用いる。平安時代初期には、頭と体の主要部を一本の木から彫り出す一木造が多く、二つ以上の材を組み合わせる寄木造は10世紀後半頃に始まり、11世紀の定朝以降、大きな像の制作に盛んに用いられた。
02会場で
まず頭と体を見てください。装飾品がなく、髪が粒状の螺髪なら多くは如来、宝冠や首飾りを着けていれば多くは菩薩です。次に手を見ます。どんな形を結んでいるか、何を持っているか。如来の手は多くの場合、物を持たずに印を結んでいます。
キャプションの用語と英語
- 如来
- Nyorai (Buddha, Tathāgata)
- 菩薩
- Bosatsu (bodhisattva)
- 明王
- Myōō (wisdom king)
- 天部
- Tenbu (devas)
- 印相
- Mudra (insō)
- 寄木造
- Joined-block construction (yosegi-zukuri)
03メモ
仏像は、髪や衣、手の形と持ち物で、どの尊像かを示します。
頭から手まで見て、最初に目が留まるのは仏像のどこですか。