茶の湯
Chanoyu (tea ceremony)
抹茶を点てて客をもてなす、日本の喫茶の作法。茶室も道具も亭主の心づかいも、その場の一部になる。
01概要
抹茶を飲む習慣は、宋代の中国から日本に伝わった。12世紀ごろ、中国に渡った禅僧が宋の新しい喫茶法を学び、禅寺や武家のあいだに広まった。人びとは「唐物」と呼ばれる中国の名品で茶の場を飾り、身分を示した。室町時代には村田珠光が国産の道具にも目を向けて不足の美を見いだし、武野紹鷗がそれをさらに簡素にした「わび茶」を始めた。茶室は農家風の小さな空間になった。16世紀には千利休が、中国の名品と素朴な日用の道具を取り合わせるわび茶を完成させ、茶の湯は町人にも広まった。利休の言葉として伝わる七則は、茶は服のよきように点て、炭は湯の沸くように置き、夏は涼しく冬は暖かに、花は野にあるように、といった平易な言葉である。茶を飲む器は茶碗、わびの美意識は侘び寂びを参照。
02会場で
茶道具の札にある「銘」を読んでください。釉薬の景色や形に見いだされた風景や物語にちなむ銘が多くあります。
キャプションの用語と英語
- 茶の湯
- Chanoyu (tea ceremony)
- わび茶
- Wabi tea
- 唐物
- Karamono (Chinese import)
- 銘
- Mei (name given to a utensil)
- 利休七則
- Rikyū's seven rules
03メモ
茶の湯では、夏は床の間に涼しげな言葉の軸を掛け、冬は温かい菓子を出すなど、選び方で季節を表します。
目の前のどれに、季節を感じますか。